年末年始の予定

12/31午前 奈良へ帰る
1/2昼 奈良で姉と初詣
1/2夜 京都で新年会.そのまま残るか一度奈良へ帰るかは未定.

1/3夜までには京都に帰っている予定.1/4から出勤.

年賀状は鳩居堂で買った開明の万年毛筆が楽しくてそれで書いてしまった.何で書こうがどうせ下手字であるからペンよりも毛筆のほうが年賀状らしくて良いだろう.ワープロ手紙は好まない.

それでは今から帰ります.
みなさま,よいお年を.

年の瀬

例年は有明参りでせわしないが,今年は京都でゆっくりしている.街へ出かけて行ってものを売ったり必要なものを買ったりして過ごしている.
寺町通りを三条から北へ上ってゆくあたりは画廊や書画に関係するお店が立ち並んでいる.人気が少なくいつもはさっと通り過ぎるところであるが,気まぐれにお店の様子を伺いながらゆっくりと歩いてみた.すると一軒だけ非常に賑わっているお店がある.町屋風で狭い間口からはあまり中が見えなかったのであるが葉書らしきものがちらちらとしていたのでちょうど年賀状に良いかと中へ入った.そこが,鳩居堂であった.なんと熊谷直実(一ノ谷で平敦盛を討った武将)の子孫が始めたお店である.向かい鳩の紋形は先日鶴岡八幡宮で見てきたばかりであり,なんとまあ縁とは続くものであると思った.
いるのかどうか判らないものをしこたま買って帰ったが,そういう感覚を懐かしいと思った.昔,京都に居た頃は綺麗な紙や珍しい筆記具を好んで集めて回ったものである.身体は京都へ帰ってきたがまだ心は帰ってきていないのだ.帰ってくる必要があるのかどうかよく判らないが,一度は帰りたいという気がしている.

今年の前半は京都の街の懐かしさが手伝ってか昇り調子だったが,後半は前半の成果としてたまった仕事やら人間関係やらに押しつぶされた.一度いろいろ忘れてしまったほうがいい.
趣味に関しては,漫画やDVDやゲームは読み返さないもの以外は手元へ置かないことにしているため,紙袋3杯分ほど中古屋へ持っていったらほとんど4月の状態に戻ってしまった.残った漫画は山名沢湖だけで,今年は新しい作家が残ることがなかった.DVDは「劇場版」(大月アニメ三本)と「D.C.」(宮崎なぎさ)と「新白雪姫伝説プリーティア」(佐藤順一)のBOXが残っている.プリーティアが好きだとすると日曜の少女アニメを見ることができない理由は余計に判らなくなる.
今年好きだったゲームは「こなたよりかなたまで」(健速)と「Quartett!」(飯田和彦)で,気に入っている話が一本ずつある.こなかなの九重二十重という人はよく判らん組織に所属して一般人には想像もつかない任務についているらしいのであるが,人を好きになるにあたって相手が何者であるかということの説明を要さないその語り口がいい.Quartett!のシャルロットは若さの炸裂する本編と対照的な終局が好きだ.静かで豊かな暮らしぶりに憧れる.手元に残したゲームとしてはあとCLANNAD,Vision,六つ星きらり.
コンシューマーでは「Φ(ふぁい)なる・あぷろーち」(三浦洋晃)が圧倒的に良かった.2003年のゲームであるが今年プレイしたものとして「夏夢夜話」(水無神知宏,田中ロミオ)も印象に残っている.小鳥編は筋書きは良いのに文章が変に修飾されており読み辛かった.修飾とは絢爛さをもたらすものであるため童話に出てきそうな素朴な道具立てで綴られる本作の筋書きとはずれており,せっかくの筋の強さを損なっている.「遥かなる時空の中で3」(ルビー・パーティー)は今年プレイしたRPG(グランディア,英雄伝説VI空の軌跡)の中では一番好きだ.成長のペースが一定であることと,必要な敵に対して「狩り」ができるよう設計されているため育成にストレスがない.
小説は「婦系図」(泉鏡花)と「金色夜叉」(尾崎紅葉)に尽きる.この分だと「不如帰」も面白いだろうが来年に残しておこう.「一月物語」(平野啓一郎)は筋は覚えていないが藤原定家のくだりが薀蓄として役に立った.神託研究会(加茂斎宮)でポエムな式子ちゃん(式子内親王)は,元長柾木(まさき葛≒定家葛)と仲良し,などと覚える.
 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの弱りもぞする
「百人一首を楽しくよむ」(井上宗雄)という本による解説が面白い.式子内親王には何らかの恋愛体験があったのではなく「古典の深い素養によって恋の美の本質を把握し,それをすぐれた感覚によって形象化したものなのであった.」という.こういう回りくどさはほんとうに式子を思い出させる.
ノンフィクションでは「生態学的視覚論」(J.J.ギブソン).あまり本は読まないほうであるが,それでも数年に1冊,これという本に巡り合う.学部時代は「おはなし おはなし」(河合隼雄).僕のやっていることは未だにこの本のサンタクロースの話の語り直しであるように思える.修士時代は「比喩と理解」(山梨正明).想像の世界は言葉の使われ方に取り組むことによって指し示すことが出来るものだと知った.読んだ本はおよそ3年ほどたってからようやく身体に沁みてくる.今ちょうど空っぽなのは博士時代に手を動かすばかりで本を読まなかったためである.ギブソンの話も効いてくるのは数年後であろうからしばらく耐え忍ばなくてはならない.
CloverPaintについてはもはや信じられないのであるが今年作ったソフトである.どこにそんな力が.PDA用お絵かきソフトは既に一度MI系ザウルスで完成しているため,短い時間で最大の効果をあげるように作った.車輪の再発明に時間を費やすことは出来ないが,あともう少しだけ手をかけてやる必要がありそうである.
旅行・出張先は,木崎湖(長野),金沢,オランダ,箱根,鎌倉.え,そんなに行ってるの? どこも気に入っているが特に木崎湖の雪は良かった.金沢は泉鏡花記念館,オランダはゴッホの絵(糸杉のある道),箱根はすすき野原,鎌倉は何もかもが良かった.

今年はなんかしょぼくれた感じだと思っていたが,一通り挙げてみるといろいろやっていたようで少し慰められた.

遥時3・ヒノエ,源九郎編

面白い架空戦記,という最初の印象のまま.リズヴァーン編だけが特殊だったのであろう.
運命,というだけあってたいがい複雑である.源九郎編では新しい運命のための前提条件が揃っているように見えて肝心のところは欠けているということがあり(鵯越にて,弁慶が過去に福原を偵察していなかったため失敗),最初の章をやりなおす必要が出てきた.男の子ごとの運命の使いまわしはあまり利かない.
最後に二人で暮らす様子はいずれも幸せなんだけど,逆に言うとそこにたどり着くまでの色気が僕としては不足気味.もっと抱きしめたり,ちゅーしたりしてほしい.

若い人たちは話を引っ張ってゆく上ではいいのだけど,お気に入りは主にOver30の人たちである.つまり,リズヴァーン,平知盛,清盛,二位尼,源頼朝,北条政子といったご面々.特に二位尼は夫や息子が怨霊となったことに色々思うことはありそうであるが,少なくとも彼らに対する慈しみは失っていないところが良い.さすがはお母さんである.

(追記)オフィシャルガイドを読んだら遥時の知盛は30歳未満だった.残念.


遙かなる時空の中で 3

遙かなる時空の中で 3

うた∽かた #10

前回までの断面が縫い合わされる話.30分とは思えない濃密な段取りだった.一度死にそうになると肝が据わって飯も喉を通るようになる.そこですかさずお墓参りだ.両親と舞夏,つまり一族だけの旅をする.ここで一夏は自分の生まれに関する逸話を聞くことになる.両親や祖母が通ってゆく道の途上に立つものとして舞夏は認識されて,そしてそれは自分もまた同じで.一貫性というのはおよそ安定と言い換えても差し支えないものであって,ここで再び暴走するかと思われたジンの力はただ静かに祖霊との交流を果たさせる.

僕の祖母の家には仏壇があって,そこには僕の知らない叔父さんが祭られている.流産だったのだと聞いている.そうした話を聞くときそこに僕には見えないものがあるということを強く感じる.あるいは小学校のころ亡くした僕の叔父と僕とが同じ食べ物の好き嫌いをしていて叔父と同じ理由で僕がそれを嫌っているということは単なる偶然でしかないのであるが,そのことが母に特別な感傷を与えてしまうということは僕にとってもそこにそういう不思議な一本の筋があるということを指し示すのである.このとき僕の直接の血縁でないその流れを体感することは難しいのであるが,僕に見えないものがそこにあるということは強く体感されるのである.

一夏が舞夏に対して感じている言葉に出来ない存在感は,きっとそういう類のものであろう.

うた∽かた #9

幼い頃,どうしようもないことがある時は大きな声を上げた.自分のやりたいことと自分の知っているやり方とがうまく繋がらなくて,ほかにどうすることも出来なかった.意味なんてあろうはずはないが,それでもなんとかしたいと思うからこそ全力を振り絞って叫んだのである.

話は少し逸れるが,成井豊の「広くてすてきな宇宙じゃないか」を思い出した.ある女の子のお母さんが死んでしまって,その代わりとしてアンドロイドのお婆ちゃんがやってくる.だけどアンドロイドだっていつかは壊れる.だから,そんな相手はもう好きになりたくなんかないから女の子は自分の手でお婆ちゃんを壊してしまいたかった.そこで彼女がとる手段は充電池で動いてるお婆ちゃんの電池を切れさせるというもので,そのために彼女は東京中の電気を止めようと駆け回る.ここで彼女の狙いに対して手段があまりに過剰で,しかし同時に遠回り過ぎるため有効でない点が気に入っている.東京中の電気を止めなければならないはずなどないのであるが,うまくそこのところが繋がらない.例えば友達と喧嘩して「こんな世界滅びてしまえ」なんて思うのはあまりに幼いが,電池云々を考えるのはそれよりはもう少し理屈くささを備えていて,だけどそれでもきっかけと手段とはうまく繋がらない.問題を世界とか東京中とかよりも小さなつまらないところへ落とさないと,自分の手が届くものにはならないのであるが,子供は自分が取り組むべき世界がもっと広いものだと頭の中で考えがちなのだろう.

うた∽かたのいいところはこの繋がらなさである.今回の雷のジンは#2の月のジンと並んでこのズレが大きい.#2の話から始めると,月のジンは人気のない夜の公園山で男の子に怖いことをされそうになった一夏によって呼び出される.しかし「お願いジン,力を貸してください」という彼女の願いは具体的なものではなく,実際に現れる効果もただ強く光輝く力という大雑把なものである.この光の使い道について思いつく様子であるとか二人で考えるプロセスが描かれていればそれが何か効果をもたらすものと期待できるわけであるが,いきなり舞夏が「声は届かなくてもあの光で人が来るわよ」と男の子を脅し始めるので「知るか,んなこと」と一蹴されてしまう.結果としては向こうで自主トレをしていた繪委(昼間にその複線がある)が駆けつけて助けてくれるのではあるが,一夏が光ることと問題の解決とは綺麗に繋がらない.繰り返すが「知るか,んなこと」扱いである.声を上げたって繪委には聞こえていただろう.また一夏が怖いことをされたというのはただ目の前だけの問題であって,その背景となる問題は男の子と別の女の子との色恋沙汰である.この色恋沙汰は繪委の一言によって解決するが,これはもうほとんど一夏が光ったことと関係がない.にも関わらず,彼女が光ることしか出来なかった点に僕は共感を覚えるのである.

今回の雷のジンは江ノ島一帯を停電状態にしてしまうわけであるが,これも友達の女の子が男の子に振られたという一夏が直面した出来事とはうまく繋がらない.雷のジンの力を振るう一夏の口からは「人と人の絆を作り物の電気や道具で繋ぐことが出来るものか」とその理由らしきものが語られるが,間違いメールをきっかけとする今回の背景と照らし合わせてもそこには大きな飛躍が感じられる.なんやねんそれ,と思うのだけど彼女はそうするしかなくて,しかもそうした彼女の目論見とは直接関係なく,単に停電して暗くなったことによって,振られた女の子が友達との仲を取り戻すことが出来たりする.一夏が狙ったこと,いやそもそもその狙いというのもよく判らないんだけど,少なくともそれとはかけ離れていると思われる事情によって別の誰かの問題が解決する.

とてもやりきれないんだけど,一夏が彼女の理解できる範囲で何かもがいているらしいというのがよく伝わってくる話ではある.

舞-HiME#10

新姉参入で番狂わせが.薫さんの兄説を部分的に取り入れることにして,

巧海⇒晶
命⇒舞衣⇒神崎(三人兄妹)
詩帆⇒楯

のほうが座りがいいかもしれない.舞衣にもお兄ちゃんがいる点で幸せかもしれない図式で,彼女にとっては大きなお世話かもしれないのだけど,見ているほうとしては安定していて楽ではある.

記号については,
 なつく⇒なつかれる
という程度の意味で,読み方はA⇒B(AなつくB).

遥時3・リズヴァーン編

圧倒的なサークレイトロマンス.参りました.

下品な説明にはなるが,やはり関連作品としてPrismaticallizationの名は外せない.
主人公の望美の立場で行動し,自分がリズヴァーンと共に過ごせるよう運命を上書きしつづける間には自分がやっていることはただそういう営みとして体感できるものでしかない.しかし,リズヴァーンも望美と同じ立場で望美のために同じような何百周を行っていたのだと判ったとき,それは言葉へと変わる.告白されてはじめて自分の気持ちにも気付いただなんてよく聞く話であるが,自分ががむしゃらに彼を追いかけていたことの理由は,自分と同じことをしていた彼の告白によってドラマチックに確信される.
プリズマの後半ではそれが何か一つ違えれば失われてしまう僥倖ならばこそ必死に掴みたい気持ちになったが,そのときの僕の気持ちをそのままリズヴァーンの行動の中に見て取ることが出来た.僕はきっとあのときこんな風に思っていたのだなと,外から観察するような気分だった.もしも琴原みゆが射場荘司の写し身であったならばプリズマはロマンチックな話となっていたのだろう.実際はどちらかといえば柊明美のほうが彼に近く,時を越えたりしないその関係はたゆたう甘酸っぱさを僕の胸に残してゆく.

さて,望美とリズヴァーンが共に生きられない運命を抜け出せる理屈はシステムの中に含まれており,納得しやすいものとなっている.遥時3では人物の成長は身体的なものではなく宝珠を源泉とする特技獲得によるものである.そしてこれ以上は明示的には語られないのだが,運命を上書きする過程において仲間の記憶は失われるが特技が保存されてゆく理由は龍神の力が時空を越えることから容易に連想可能なものとなっている.リズヴァーンは望美の剣の特技を鍛える師匠であり,彼と望美との絆の関においては剣技の成長を要することが多いが,それはLV0からLV5へと発展するリニアな性質を持ち,知ってか知らずか運命上書きシステムを横断するものとなっている.最後に突然,師弟の戦いへ突入するわけは,彼らにとっても何となくこのことが意識されたためであっただろう.

リズヴァーンの望美に対する言葉にはおよそ二つのパターンがあり,それは「お前は常に決断する(そして私はそれに従う)」というものと「これは私の意思である」という矛盾したものであるが,互いに時空を越えて運命を上書きしあう関係にある以上,そうであるとしかいいようがないのだろう.そうしてみるとこれは運命なんてよく判らないという常識的な話であり,SFもオカルトもないその場所にはただロマンスだけが発見される.

二人の暮らしぶりを描く最後のスチルが幸せです.


遙かなる時空の中で 3

遙かなる時空の中で 3

遥かなる時空の中で3

(話をいくらかばらしてますのでご注意)

非常に面白い.架空世界のなかの架空戦記.架空の世界にも歴史があって,そこではやっぱりifも想像される.世界の住人でない僕がそのifにケレン味を感じることができるのは,架空の世界とはいっても僕らの歴史の教科書に出てくるような話がエッセンスだけ盛り込まれているからである.架空戦記ものなんて乙女が好むのかなと思ったが,そういえば指輪物語の映画版は人気があるので戦だから駄目というものでもないのだろう.

一の谷が始まるまでの仲間集めは気乗りがしなかったのだけど,僕の知っている歴史が裏切られ始めると話に引き込まれる.ひと通り歴史が完成した後にそれを変えてゆけるのもまたいい.10時間プレイしてまだ一人分も終わっていないのであるが,これはリズヴァーンのはじめの関がなかなか越えられなかったせいであり,普通はもっとすんなり行くのだろう.

よに宇治川の関はゆるさじ.

さっきようやく越えたが,一度壇ノ浦まで行くのが条件だったのか,礼節がLV3に満たなかったせいなのか条件ははっきりしなかった.それとも単なる見落としだったか? 宇治川だけで10周はしたが,つまらなかったということはなかった.その間特技LVを上げる楽しみがあるためである.上の10時間には余計な戦闘をしまくっていた時間も含まれている.

源氏方(義経,弁慶,景時)は層が薄いためか平氏方のほうに魅力を感じる.安徳天皇に懐かれている知盛が一番いい.経正,忠度,そして還内府も.清盛も人でなしではあるが,弟を切り捨てようとする源頼朝と並んで置かれるとむしろ人情を感じさせるところがある.

ただし源氏方については政治のあまり見えていない義経とともに行動することになるため割を食っているという気はする.真っ直ぐな男の子も悪くはないが,全てに目を行き届かせ差配する還内府のような男が同世代に居ると,ちょっと幼さが前に出すぎて辛い.


・有川将臣
 学生時代の姿はダサくてがっかりであったが,そのあとちゃんとパッケ絵みたいに格好よくなってくれた.ただ申し訳ないけど円陣からは外させてもらってます.ごめんね.

・源九郎義経
 上ではいろいろ書いたが,円陣には入ってもらっている.彼は奈良にもいろいろ逸話を残しているため僕は基本的に義経贔屓である.

・ヒノエ
 まだよく判りません.

・武蔵坊弁慶
 高河ゆんの弁慶が優男の策士であったのに釣られてか,僕はこの人をあまり信用してない.どうにも望美の力を自軍のために利用しようとしているように見えてならない.ごめんね(その2).

・有川譲
 素敵な男の子ではある.お弁当を思わずLV5まで上げてしまった.いかんせん若すぎるので守備範囲外であるが,いい子なので前衛を担ってもらっている.

・梶原景時
 名前がたたってか攻略対象として見ることが困難なお方.あるいは迦楼羅王レイガ.

・平敦盛
 キープしておきたい色男.八葉のなかで僕から見ていちばん手のうちが読める相手なので安心して接することが出来ます.前衛のひとり.

・リズヴァーン
 リズ大先生.言っていることは意味不明.ただいいお歳なのと男前なのと先生と呼ばれていることと身体がでかいという迫力だけで相手を説得してしまうお方.だけど好きよ.前衛のひとり.

・梶原朔
 綺麗どころ.綺麗すぎてちょっと手を出せません.

・白龍
 泰麒⇒高里ショック再び.運命を変えることが出来るというのなら,彼の成長を止められるようにして欲しいものである.成長した途端大人部屋に連れてゆかれる姿は微笑ましくて良いのであるが.第三章までは前衛.

・春日望美
 選択肢画面の顔が面白いです.選択肢の内容よりも顔で選んでます.

標準的な円陣は
⇔朔⇔義経⇔白龍⇔「リズ大先生⇔譲⇔敦盛」⇔○○⇔○○⇔朔⇔
「」が前衛.○○のところはあまり気にしてない.
白龍は絆の浅いうちから一人でも炎を撃てるので優秀.そういうわけでときどき円陣を一つ回して白龍を入れるけど,育てまくると五行相克はあまり関係なくなってくるので霊力に任せて力押しにすることがほとんどである.
(追記)なんとなく五行相克は関係なくなる気がしていたが,霊力99でもやはり同属性の相手にはほとんど術が効かないことを確認した.


遙かなる時空の中で 3

遙かなる時空の中で 3

鎌倉物語

一年前のちょうど今頃に末永と二人で鎌倉へ行こうと約束していたのをずっとそのままにしていた.昨日のことはその約束を果たすものではあったが,一年を経ることによって不思議と機が満ちていて,二人とも別の理由で鎌倉へ行く縁が出来ていた.それは僕にとってはうた∽かたの舞台を訪れたかったということである.末永のほうの事情についてはここでは書かないが,ともかく縁というのは面白いものである.

まずはJR鎌倉駅.

屋根の上の時計塔が本編や版権イラストでよく登場する.映像やスチルで見ると大きく感じるが実際に見ると一回り小さく見えるのは札幌の時計台と同じ理屈なのであろう.スケールとは比較対象物があってもそれほどピンとこなくて,同じ空間にいなければなかなか掴めないものである.

駅前の銀の鈴.

一夏たちの行きつけの喫茶.

参道の若宮大路よりは商店街筋である小町通りのほうが面白そうな気がして,そちらを通って鶴岡八幡宮へ.

とりあえず一夏とお兄ちゃんズが立ってたところで写真を撮ってもらう.今まで写真といえばTRPGやら二次創作で使うための資料写真であったので自分の映った写真というのはほとんど持ってなかったのであるが,近頃,自分の写真というのが必要になる機会が多くて,ふとそれを寂しく思った.どこからどう撮れと僕のわがままな注文に応じてくれた末永には感謝している.しかし僕の方が写真を撮られるのに慣れていなくてポーズが堅い.次から気をつけよう.

若宮大路のロシア料理屋で昼食をとった後,源氏山公園へ.

源氏山から鎌倉市内を一望できれば第一話の空からの眺めに近いものを見ることができたはずであるが,山頂は木に覆われていてそのような場所はなかった.源氏山公園は第二話の最後に登場する場所であり,燎に追いかけられた一夏たちは銭洗弁財天の前を走りぬけて園内へ入り,案内板から頼朝像の前へ出る.繪委は向こうの運動公園のほうから駆けつけたのであろう.

源氏山公園を降りる途中に銭洗弁財天(宇賀福神社)がある.一夏たちは逆にこの坂を登っていったわけであるが,相当大変だったはずである.

本殿前の泉でお金を洗うと倍にも100倍にもなるという言い伝えがあり,そのためのざるが用意されている.僕も100円玉5枚を洗ったら鎌倉から帰るころには財布の中に500円玉が二枚増えていた.霊験あらたかである.

弁財天から佐助稲荷神社へ立ち寄り鎌倉大仏(高徳院)へ.

我らが奈良の大仏と違って身体の中に入ることのできる庶民派大仏.なるほど,昔たけしの元気が出るテレビに大仏魂というのがあったが,あの発想は東京圏でしかあり得まい.

そして由比ガ浜へ.

うーーーーーーみーーーーーー.
夏でもないのにたくさん人が居て驚いた.冬の海といえば日本海側しか知らなかったせいか,サーファーやヨット乗りの居るにぎやかな海は新鮮であった.
写真は新海誠スカイ.ああいう空ってほんとにあったのね.これはあえて人の少ない方向で撮ってます.

由比ガ浜を延々歩き,若宮大路へ戻る.ここにはオープニングの歩道橋と彼女らの通う学校がある.学校の写真は良くないと思うので歩道橋のみ.

最後の写真は江ノ電・鎌倉高校前駅より.エスカフローネ最終回に出てくる風景.

左奥は江ノ島と展望タワー.うた∽かたのオープニングでも誓唯の背景として出てくる.
僕らはその後,江ノ島まで行って,千と千尋みたいな不思議空間を体験して帰った.その話はまぁ,機会があればまたいずれ.

そしておみやげ.八幡さんでお守りとして売っていました.

しかし男の子しか持ちそうにない携帯(F900iT)なところが不釣合いだ.それは僕自身の不恰好さでもある.

(2004/12/23,写真はSONY Cyber-shotU DSC-U10)