鎌倉物語

一年前のちょうど今頃に末永と二人で鎌倉へ行こうと約束していたのをずっとそのままにしていた.昨日のことはその約束を果たすものではあったが,一年を経ることによって不思議と機が満ちていて,二人とも別の理由で鎌倉へ行く縁が出来ていた.それは僕にとってはうた∽かたの舞台を訪れたかったということである.末永のほうの事情についてはここでは書かないが,ともかく縁というのは面白いものである.

まずはJR鎌倉駅.

屋根の上の時計塔が本編や版権イラストでよく登場する.映像やスチルで見ると大きく感じるが実際に見ると一回り小さく見えるのは札幌の時計台と同じ理屈なのであろう.スケールとは比較対象物があってもそれほどピンとこなくて,同じ空間にいなければなかなか掴めないものである.

駅前の銀の鈴.

一夏たちの行きつけの喫茶.

参道の若宮大路よりは商店街筋である小町通りのほうが面白そうな気がして,そちらを通って鶴岡八幡宮へ.

とりあえず一夏とお兄ちゃんズが立ってたところで写真を撮ってもらう.今まで写真といえばTRPGやら二次創作で使うための資料写真であったので自分の映った写真というのはほとんど持ってなかったのであるが,近頃,自分の写真というのが必要になる機会が多くて,ふとそれを寂しく思った.どこからどう撮れと僕のわがままな注文に応じてくれた末永には感謝している.しかし僕の方が写真を撮られるのに慣れていなくてポーズが堅い.次から気をつけよう.

若宮大路のロシア料理屋で昼食をとった後,源氏山公園へ.

源氏山から鎌倉市内を一望できれば第一話の空からの眺めに近いものを見ることができたはずであるが,山頂は木に覆われていてそのような場所はなかった.源氏山公園は第二話の最後に登場する場所であり,燎に追いかけられた一夏たちは銭洗弁財天の前を走りぬけて園内へ入り,案内板から頼朝像の前へ出る.繪委は向こうの運動公園のほうから駆けつけたのであろう.

源氏山公園を降りる途中に銭洗弁財天(宇賀福神社)がある.一夏たちは逆にこの坂を登っていったわけであるが,相当大変だったはずである.

本殿前の泉でお金を洗うと倍にも100倍にもなるという言い伝えがあり,そのためのざるが用意されている.僕も100円玉5枚を洗ったら鎌倉から帰るころには財布の中に500円玉が二枚増えていた.霊験あらたかである.

弁財天から佐助稲荷神社へ立ち寄り鎌倉大仏(高徳院)へ.

我らが奈良の大仏と違って身体の中に入ることのできる庶民派大仏.なるほど,昔たけしの元気が出るテレビに大仏魂というのがあったが,あの発想は東京圏でしかあり得まい.

そして由比ガ浜へ.

うーーーーーーみーーーーーー.
夏でもないのにたくさん人が居て驚いた.冬の海といえば日本海側しか知らなかったせいか,サーファーやヨット乗りの居るにぎやかな海は新鮮であった.
写真は新海誠スカイ.ああいう空ってほんとにあったのね.これはあえて人の少ない方向で撮ってます.

由比ガ浜を延々歩き,若宮大路へ戻る.ここにはオープニングの歩道橋と彼女らの通う学校がある.学校の写真は良くないと思うので歩道橋のみ.

最後の写真は江ノ電・鎌倉高校前駅より.エスカフローネ最終回に出てくる風景.

左奥は江ノ島と展望タワー.うた∽かたのオープニングでも誓唯の背景として出てくる.
僕らはその後,江ノ島まで行って,千と千尋みたいな不思議空間を体験して帰った.その話はまぁ,機会があればまたいずれ.

そしておみやげ.八幡さんでお守りとして売っていました.

しかし男の子しか持ちそうにない携帯(F900iT)なところが不釣合いだ.それは僕自身の不恰好さでもある.

(2004/12/23,写真はSONY Cyber-shotU DSC-U10)

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