恋人たちの凱旋

きみはね、はクリスマス飾りのような画面デザインや、詩的なタイトルの取り方が好きです。映画とかの引用である部分より、たぶんこちらはそうではないと思われるのですが、BGMの曲名が好みです。

・モラトリアムリリック (Moratorium Lyric)

 全部で6曲しかないので、作品の向きをストレートに示す題が多いようです。

 彼女たちがいま生きている時間(モラトリアム)と生きている様子(リリック)がすくい採られています。

・北風アルペジオ(Arpeggio of North Wind)

 こちらは作品の季節、12月を示していますが、北風は真っ直ぐに吹き付けてくるのではなくアルペジオを刻んで細やかな表情を見せているようです。

・きみはね (You are —)

 作品の表題曲。天使の羽根かと思わせていた《はね》ですが、英語で振られた別の題にはっとさせられます。You are ≒ kimi wa ne

・キスの向こう側 (Beyond the Kiss)

 Beyond はふたりの関係に添えたいと思えるロマンチックな前置詞です。

・モノクロームモノローグ (Monochrome Monologue)

 《天使の場合?》に沿った題で、韻も綺麗ですよね。

・恋人たちの凱旋 (Triumphant return of lovers)

 Triumph という言葉について、個人的にはわけあって聖なるものを感じています。

 (とあるフランスの聖人を称える歌にこの語が出てくるのです。)

 そういうわけで、この物語の恋人を称える上でぴったりの題だと思っているのでした。

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