宵闇へ.(2)

明るい昼間から影の差す夕方へかけて,気持ちの水準が変化するのに任せて話すんだふたりは.

初めて会った日からこんなでしたね.

晴樹「ああ、また明日」

玄関口で琴宮と別れ、今日の夕飯は何にしようかと考えながら自分のアパートへと向かう。

美冬「待って、私も行く。駅前でマンガ買いたいから」

晴樹「うおっ、何だよお前、爆睡してたんじゃないのか」

美冬「ふん、今目が覚めたのよ」

買い物をいつもの口実にして,夕闇に溶け込んで話せるような機会を設けているのだ.

美冬「ねぇ、あんたさ」

晴樹「ん? なんだ?」

美冬「お姉ちゃんのこと……好きなの?」

晴樹「はあ!?」

会ったその日から直球である.

晴樹「それより一つお前に報告がある」

美冬「ん? なんだよ」

晴樹「俺、悪いけど今日からお前のお友達になったから」

美冬「はあ?」

お返しとばかりにこちらも直球である.立場を入れ替えての類似したやり取りが,ふたり通じ合えてるかのような調子を作り出していて心地よい.

ラブラブル~Lover Able~

ラブラブル~Lover Able~

それにしても,帰り道をともにした相手というのは記憶の深いところへ残るように思います.

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