ef – the first tale

羽山ミズキが出てきたとこまで.

立ち絵よりもスチル中心の絵作り.てか,映像でいうところのショットをスチル+文字+音声に置き換えて繋げたもの.ということはつまり,基本的には背景となる絵をショットの数だけ(たとえば撮る角度の数だけ)作らなきゃならんということです.死.

しかも背景の絵で画面を支えなきゃならんから,それぞれ十分な描き込みが必要になる.というわけで,ゆうろさんという超絶背景画家がいないと成立しない,という感じです.人物のロングショットが多いのも特徴だけど,これって人物もゆうろさんだよねぇ.ゆうろ劇場.

それ以外んとこは乾いた雑巾をさらに絞るような細かい努力の話.背景も出来そうなところは使い回したり,ズームとかレイアウト変更をして枚数を削ってる.目パチ,口パクで間を持たせる.立ち絵も時々使う.言うなればセミスチル.

メカニカルな処理,たとえばCGの雲を流したり波がきらきらしたりというのはコンピュータゲームのほうが馴染むわけだけど,efについてはそれがゲームとアニメで逆転する.アニメのほうがメカニカルな効果でもって画面を支えている.しかし,パーツを動かすのは嫌うのかと思いきや,突然TLSの下校会話が交ざるので驚く.しかも背景は二重スクロールだぜ.嬉しそう.全体の流れからすると変だったけど,景ちゃん可愛いから良いか.

アニメ版の台詞はだいたいゲームのほうから取ってる.スチル中心に組み立てるところも含めて,ずいぶん原作に忠実な,あるいは原作の意図を過剰に汲み取ったアニメ化だったのだなと思う.

鏡遊がメインであるっぽいのだけど,御影らしさも散見される.新藤景の話しぶりが三通りあるなんてまさにそうね.お兄ちゃんモード,広野先輩モード,バスケ部の先輩たちからうつってしまった男言葉の三つ.広野紘の与り知らぬバスケ部からの影響が見えるのが嬉しい.友達がいそうでね.彼女の生活はお兄ちゃんのほうだけを向いてるのではなく,バスケ部のほうにも開かれている.一方,みやこはと言えば携帯を盗られた時に,どうせ家族のしか番号入ってないとさらっと言うのであるが,そこはなんか気づいてやれよ広野紘,である.

なおアニメ版ではこのバスケ部口調は省かれてる.まるで芳乃さくら(D.C.ファーストシーズン)のようだ.おそらくは景ちゃんをほかの二人より一歩下がらせるっていうシリーズ構成上の変更.

コメントを残す