くれたもの

さっき大家さんのおばちゃんと玄関で会ったら桃をくれた.いつも顔をあわす度になにか頂いているような気がする.こういうときのお礼はどうすればいいのだったろうか.

いつもおばちゃんと呼ばれる年頃の方からものをもらいがちであるので,さては僕の目からはおばちゃんキラー光線が出ているのか,はたまたどうしようもなくマザコン顔に見えるのかなどといつも茶化していっているが,こういうことはきっと僕の側がどうというよりはおばちゃんというものが,とくに客商売(大家,銭湯)をしてる人というのがそういうものであるのだろう.

日曜の夕方,出がけにどこかのおばあちゃんが水をまいていた.僕は自転車を出そうとして背中を向けたのだけど,なんだか声をかけたくなって,でもどうしようかと迷って背中がむずっとした.そうしたら直後,おばあちゃんのほうから声をかけてくれた.さすがは70年だか80年だか生きておられるわけで聡い.僕の背中に瞬間だけ描かれた文字が見えるのである.

水をまくと1度か2度下がるそうですね,とつまらない数字の話をしそうになるのをとどめて,別の言い方で涼しい旨を伝えた.

桃は後で冷やして頂くつもり.

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