ef #5, 6

千尋の記憶まわりの語り口がようやく落ち着いてきた.まぁ,シリーズ冒頭はインパクト重視だったということで.

というのはつまり,千尋の記憶の仕組みは一言で表すと衝撃的だけど,よくよく聞いてみると融通の利く部分もあるってことで,13時間しか保たない記憶は日記に書き留めて残す以外にも,13時間経たないうちに一度思い返していればそこからまた13時間覚えていられる,というのがたしか2,3話前から出てきてた.この人は1日前の恥ずかしい出来事について話さなくてはならないときには,その2つを都合良く使い分けて恥じらう.日記に書いてないと彼女は言うが,それは必ずしも彼女が覚えてないことを意味しないのである.

#5ではこの彼女の語り口の機微を蓮治が茶化して,僕の日記に書くのは止めておこう,という発言が出てくるのである.こうしたやりとりの中で働くようになってくると,彼女の記憶の問題というのは人間からかけ離れたどうしようもないものでなく,人間が取り扱い可能なものとして地に降りてくる.

(こんな風にくねくねと書くからブラザァからブレストみたいな文章と言われるのだわ!)

はい,それはそうとして,千尋は可愛いですね.

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