三国演技

http://gs.dengekinet.com/suteki/blog/2008/01/07/post-9.html

なんと,ぞうさん!

そんなレアな仲間がいたら,演義ごっこを思いつくよね.

さしずめ星花は趙雲様,虹子は南蛮・木鹿大王.

長いお鼻で巻かれたら,おうちへ退却.こんどは夕凪を呼んできましょう.

お庭の蔦でマホウ藤甲軍.すてきな鎧をつくりましょう.

泥だらけ.最後は火計!

さすがに危ない,やってきたのは今孔明,ならぬお天気おねえさん(見習い).

雨を降らせて,カミナリ落として,はい,おしまい.

三国夢想

http://gs.dengekinet.com/suteki/blog/2008/01/04/post-8.html

それで、きっと星花は臆病だから、
どんなにがんばっても張飛様みたいにはなれないから——

さすがは子供たちに大人気の張飛様である.彼女にはもしも叶うなら張飛様になりたいという気持ちもあるわけで.

僕もちょうどお正月の間に花田清輝「随筆三国志」を読み終えた.いろいろニッチなところを突いてゆくなかで,曹丕を小説家皇帝として採り上げた話が面白かった.小説家+皇帝というのはどうにも奇抜だ.

ところであまり関係ないけど他に機会がないので書いておくと,一騎当千の張さんはとても可愛い.

一緒に遊ぼう

http://gs.dengekinet.com/suteki/blog/2008/01/03/post-7.html

表題は岡崎律子さんの「いっしょにたべよう」を思い出すと良いです.

姉の健康不良がここ数年のあいだ常態となっている.僕が実家へ帰るたび姉は微熱やら風邪やらで臥せっているから,僕がいないときもそんな感じなのだろうと思う.今回は年末に風邪をひいて,にも関わらずVの坂本くんと岡田(浩暉)さんの舞台など連日見に行っていたというから自業自得ではあるが,今回はというかいつもそんな感じであるか.母が正しく形容していたので借りると,正月中はカエルが潰れたように居間のホットカーペットの上でへばっていた.数日前までげーげー戻していたにも関わらず寒いなか椿三十郎を見に行ったのも,従妹との前からの約束だったからであるらしく,舞台もいつもひとりで見に行くわけでなく,あれやこれやの無茶苦茶もよく言えば約束を守る人であるとはいえる.また,いつも不健康であるが人前ではけして倒れないから,強いのやら弱いのやら判らない.

身内から見ていると,平日仕事が忙しく,週末もそんなで忙しく,部屋は散らかり放題でまともに寝る場所がなければそりゃ病気にもなるわと思う.姉の部屋は既に人が寝る隙間もないため,最近は僕の部屋で暮らしているらしい.正月は僕が帰ってきたので僕が仕事して寝られる分だけは片付けて居間で寝起きしていた.僕の枕元にはまだVの関連の品や雑誌が積まれていて,一番上のを手に取ってみると腐女子彼女だった.読めと? 読んだが5ページくらいで胃もたれがしてきてやめた.僕が20年前に姉から伝授されてしまったようなことを今蒸し返されるのは辛いわ.

姉の部屋については最も強く改善要求を出していた父が叶わぬままこの世を去ってしまい,あまり文句をいう気のない母と僕だけが残ってしまった.演芸趣味に淫しなければ生きていけないのは判るが,しかしこのところ直接に身体面で悪い影響が出てるように思われる.今度の正月の件はさすがにどうかと思ったので,「お姉ちゃん」ではなく「この人」呼ばわりするところから地道に始めることにした.

小さな子達

http://gs.dengekinet.com/suteki/blog/2008/01/02/post-6.html

小学生の頃はうちのマンションに子供が多くて,下は低学年の僕らから上は5年か6年のお姉さんたちまで,いっしょに遊ぶことがあった.うちもお隣さんも姉と弟で,ともかく上のほうに女の子が多いという感じだった.自分の歳が20歳までのスケールのどのあたりにあるかは普段あまり意識できないのだけど,歳が順々に上のお姉さんたちが一緒にいるときだけはそれに近いことがあったように思う.

今日はお兄ちゃんが小さな子達みんなを誘ってくれて——
河原に遊びに行きました。

小さな子達,という自意識を持つためにはそれなりの環境が必要になる.年上のひとが年下の子達を誘ってくれる,というものの見方にも,ちょっと距離を置いた観察が必要になる.ここは目を閉じて書くなら「今日はお兄ちゃんと一緒に河原に遊びに行きました」になるのでね.少し戻って読み直すと,

ユキが苦手な遊びには、そっと氷柱お姉ちゃんが手伝ってくれたりして——。

このくだりにも納得.

あとは全体をまとめてる冒頭の二文が参るよなぁ.

白一点

http://gs.dengekinet.com/suteki/blog/2008/01/01/post-5.html

姉と母と叔母と従妹とで椿三十郎を観に行った.高校生の従妹が観るには渋すぎやしないかと思ったが,そういえば藤田まことのファンだった.

帰りにそのまま祖母の家へ年始の挨拶.一番奥の間に誰もいないのを見て,祖父が亡くなったことを改めて実感した.祖母と叔父だけで寂しい感じがした.引き続き裏庭のブランコの件であるが,祖父の末娘,つまり叔母はそれが祖父の手によるものだと今日まで知らなかったので,僕の突拍子ない関心事もちょっとした供養になっただろうか.

五人でそのまま食事へ行った.女四人に男一人であるから,僕はとっととたいらげてしまった.

「お兄さん,はやい」
「よゆー,よゆー」「あんたの弟もそのうちこんくらい食べるようになるで」

弟くんは前から一列目である.そのうち,というかこういうのはいつになるか判らないのだけど,母親やらの思惑を越えたところで不意にもりもりと食べる時が訪れるものなんじゃないかと思う.

からっぽまでたべたら

http://gs.dengekinet.com/suteki/blog/2007/12/31/post-4.html

ごはんをからっぽにすることは子供の使命である.これが給食になると集団による圧制めいたところが出てくるのではあるが,家庭で食事をする分にはやはり食べなくてはならないと思う.

中学高校になると,こんどは男の子だけが食べないと怒られるようになってくる.たまに帰省していっしょに食べると,祖母や叔父たちがそんなけでええんかと言ってくる.

おとなになっても,いつも母は僕が食べていないことを心配する.

子供がごはんを食べるというのは成長よりもっと根深いもので,宇宙の中心ではなにかごはんをからっぽにしなくてはならなくなるような力が働いているのではないだろうか.

身体には給油メーターがついていないため,食べたことはからっぽになることでしか判らないというのが面白い.からっぽになることがごはんをいっぱいに食べることなのである.食べられない給食をこっそり隠して持って帰るのはその仕組みの応用だ.

からっぽまでたべたら、お兄ちゃんに見てもらうの。
きっと、
「よくがんばって食べたね」
ってほめてくれる――

うれしい

そういうわけでこれは可愛らしくも邪心のない「からっぽ」である.

想像の図に込められた,うれしい,の気持ちもよい.

ぶーらん,ぶーらん

http://gs.dengekinet.com/suteki/blog/2007/12/28/post-3.html

ほら。

ぶーらん――
ぶーらん――

ふふふ。

前後の文脈も見てほしいのだけど,この位置にぴたりとはまる4行だと思うのね.ひらがな遣い師であるなあ.

ブランコがこういうものだったらよかった.

僕のブランコはとても低い.高く漕ぐとちぎれそうで怖かった.うつむきがちのブランコにとっては雨上がりが特別だ.足元に必ず水溜りができている.長靴でぐちゃぐちゃとやる.川をつくる.ブランコは土いじりの邪魔をする鉄の脅威だ.

僕が見るブランコはとても高い.額をぶつけそうになる.

手作りブランコ

母に聞いたところ,例の裏庭にあった遊具はやはり祖父が娘たちのために作ったものだった.
http://d.hatena.ne.jp/kgsunako/20071212/1197469490
4人乗りのゴンドラのようなブランコである.ふたりずつ向かい合わせで乗る.
きょうだいが多いため喧嘩しないよう4人乗りにしたのだろうか.

となりに砂場もあったという.よく近所の子が遊びに来ていたそうである.

年賀状!

http://gs.dengekinet.com/suteki/blog/2007/12/27/post-2.html

れもんキャンディなんだけど、キャンディのまわりに
超すっぱい粉がいっぱいついてて、
口に入れた瞬間に、口の中がきゅぅぅ――って――

それスーパーレモンだよ.懐かしいなぁ.
ちょうど僕が小学生のころ流行った.復刻したのね.
http://nobel.jp/art/shosai.php?art=80

れもん,がひらがななところがお気に入りです.

ところで立夏って,LOVELESSファン的にはそれだけで大喜びだね.
リカとかリッカとか読みに揺れがあるところも含めて.
LOVELESSの立夏は「りっか」ではなく「りつか」と読ませますので.