界面と内面

丸山書店前で偶然,Eさんと再会した.かれこれ5,6年ぶりである.立ち話もなんだからとそのままグーテへ移動して,思い出話半分,今の話半分.お互い変わってないはずなどないのだけど,二人の間柄は昔のまま変わっていない.思う存分甘えさせていただき,本やお酒など選んでもらった.選んでもらえる人というのは大変有り難く,それは僕よりも物知りで,かつ僕の趣味をご存知で,僕の話を聞いてくださる人ということになる.まこと在り難いです.

結局,間柄がいっしょだと内面もそのころみたいに働くもので,Eさんといる間,僕も久しぶりに本好きの青年になっていたのであった.同窓会で会って話をすると昔に帰ったみたいな気持ちになるってよく言うじゃない.こういうとき,僕らは当時の自分の内面を思い出とするんじゃなく,友達っていう界面のほうを思い出として大事に持ち続けているのだと思える.

ちなみに選んで頂いた本は以下の通り.

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)(岩井志麻子)
月の裏側 (幻冬舎文庫)(恩田陸)
麦の海に沈む果実 (講談社文庫)(恩田陸)(まるで末永がつけそうなタイトル,だそうな)

大変おせわになりました.

コメントを残す