ダ・カーポのない音楽会

D.C.は子供たちの真剣さがすごい大きな身振りになって現れるところが好きだ.言葉よりもどう振舞うかというところに命がけで,子供みたいにはしゃぎ回ってみたり,好きなドラマの真似をして倒れてみたり.ふと僕の好きな人たち同士を並べてみたくなったのだけど,芳乃さくらの実在感のあやふやさを別の形で描いてみると,ムービック版アニメ「みずいろ」の日和,雪希,健二の三人になるのかなと思う.御影氏の描くさくら,音夢,純一の三人は彼らと比べてとてもやんちゃで,それは健二たちが高校生で純一たちが中学生であるっていうその差なのかもしれない.例えばダ・カーポトリオは接触性だけど,みずいろトリオの場合は触るというよりもエスコートすると呼ぶほうが適切であるように思える.中学生と高校生とでは身振りの大きさが違っていて,男女の話となると僕は知らないけど,姉が高校に入ってからクラスメートに「くん」「さん」付けしなくちゃならなくなったのを勘弁してほしいと言っていた.そういう呼びかけ方に引きずられるように中学の頃よりも物腰がまめやかになるのではないだろうか.彼らが生きている中学三年から高校にかけての時期というのはバネが伸びきっていて,ちょうどそこから手を伸ばしたくらいの高みに,今までとはまた別のやり方の真剣さが待ってるんじゃないかと.

彼らの高校時代を見てみたいと以前から思ってます.彼らの今の真剣さが僕にそれを期待させるので.

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