水夢譚

お酒をあまり飲めなくなったので,お水.コーヒー飲めるくらい回復するまでは寝ても覚めてもお水ばっか飲んでた.

だから酔夢ならぬ水の夢をみていた.夢のなかでたくさん本を読んだ.蒲団とお水と本とでひとつの生活を成しているようだった.

あと自転車があった.歩く力がなかった僕を電池駆動の自転車はどこにでも連れて行った.これは食事を確保する上でとても役に立った.全個人に配布されるべき技術である.

また忙しい毎日に戻ってみれば,読後の昂ぶりは思い出せないし,自転車は我が家と駅前を往復するだけの当たり前の機械になってしまったのだけど,そうしたことを来年もまだぼんやりとでも憶えていられたらと思う.

それでは,よいお年を.

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