部屋の住人保存則

舞-HiME #3.舞衣は命を自分の部屋に住まわせる.朝,馬鹿でかい声で,起きろー!と命を起こす.巧海と二人きりで暮らしていた頃にはまさかそんな起こし方はしなかったであろう.そういうことをしてこなくて急にそんな風に振舞えるものじゃない.だから今朝からは特別そうやってみようとあらかじめ考えていたのだろう.

女子寮暮らしになった舞衣は巧海と毎朝別の場所で目覚めることになってしまった.舞衣はそういうのが寂しかったから命を住まわせたのかもしれないし,また,極端な振る舞いをしてしまったのかもしれない.朝,弟が別の方角から歩いてくるのを見つけた舞衣の嬉しそうな走りっぷりったらない.

舞衣が走り出すのに命がためらわずついてゆくのもいい.舞衣がどう考えてるかは判らないけれど,ともかく命のほうでは彼女の妹さんみたいな振る舞いをする.そういえば昨夜まではあまりそんな気はしなかったのであるが,朝,制服を着て二人並ぶと違って見えてくる.命はこの朝になってようやく学園の制服を着る.すると歳の上では一つしか違わないのであるが,舞衣が高校生であり命が中学生であるという外見の差は僕にとって命が舞衣の妹のように感じられることに役立っているし,それはまた本人たちにとっても同様であろう.

部屋と服のお話として見るのはハウルでお腹一杯という気もするんだけど,どうにも離れられなくって.

ともかく,おとうと,いもうと,姉ひとりで.姉の気持ちは判らないけど,判らないなりに幸せであるように見えました.

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