砂沙美魔法少女クラブ #1-#5

背が低そうな感じの良い声満載アニメ.たいへん和みます.かつての横山智佐が天空の声であったことに対峙するという点で,主題歌からして徹底的ですね.あとスライディングして擦りむくとかぞうきんがけするとか,トイレに落ちるとか,しぜんと目線が低いほうを向いてるのが好ましいです.秘密基地はもちろん穴の底にあります.

唐突に子供たちが集められるということは小さいときほどあるもので,お母さん同士しゃべってる間,初めて会う子供と一緒に遊ばされるとか,親が勝手に申し込んだ子供サークルやイベントで,知らない子たちと一緒にいることになるとかで,ここでは料理クラブのつもりで入ったところがまったく意図せず魔法少女クラブであったことによって,ふと気付くと不思議な顔ぶれが揃っています.そこで魔法っていうのがなんだったかというと,出会いというのは不揃いであるほどありえないものであって,おかしくて,魔法というのがその不揃いであって,子供たちが集まるとさっそく魔法は事件にならない.早いよそれ.第4話までで集まった子たちの魔法がえらくばらばらで,これからどうするよ,と心配してしまったのですが,そうか,そもそも別にどうもしなくて良かったわけで,集まってしまえばもうそれだけでこの子たちは楽しそうであるよね,というのが第5話.

それぞれ魔法のかみあいそうにない人たちが出会うのが良いです.見た目お互いに補完できそうな人たちがわっと集まってるのって気色悪いでしょ.攻守とか知体とか.いわゆる分業という形がもたらされるにあたっては警戒が欠かせないというか,ここでもしも魔法がなかったとしたら,単に性格が5つのキャラとして分業された人たちが出会うお話であって妙味がない.

一緒に時を過ごすようになるのに時間はかからないのね.僕もそのころ唐突な出会いをした彼らと一緒にいたしずっと何かをしゃべっていた.離れてしまうことにも時間はかからなくて名前も顔もすっかり忘れてしまったのだけど,だけどまだそのこと自体は覚えているし,そういう不思議な時間を過ごした数の分だけ,いま,なんでそうなるのか判らない,文脈のおかしい物事に対しておおらかでいられるように思われます.

第1話では美紗緒が砂沙美にぺたぺた触ってくるのが安心できるところ.そんなに触れるんだ.⇒第2話の間違い.やたら二人がくっついていて良い.
第2話の牛乳飲みすぎでお腹壊しっぱなしというあたりが例によってツボ.僕は小学生のころ,水の代わりに牛乳を飲むと言われるくらいに牛乳っ子だった.そして牛乳をコーヒーと置き換えるといまの僕になる.

あと言わずもがなだけど,絵が素晴らしく可愛らしい.というか素朴に超おもしろいアニメとだけ言って終わりにしたいところですが,先日の花右京メイド隊以上に気に入っていることを示したかったのでこうも長くなってしまいました.

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