Computer Computer Interaction

インタラクションのなかに人にとって自然な有り様が認められるというのは,Eliza のように人工物から人間へ直接働きかける場合だけでなく,人工物同士のインタラクションの間にも普通にある.1995年に発表された Talking Eye *1 *2 は,人工物同士が「そんでなぁ」「うん,うん」と相互にかたちだけの呼びかけや合いの手を生成する中に,見る人が会話らしさを認めてしまうものであった.

それはそうとして,Talking Eye はその後 Muu と呼ばれるロボットへと発展した.Muu のコンセプトは「一人では何もできない」*3 である.早見裕司ファンとしては「アンドロイドは,手がかかるように,あるべきなのだそうです」(野良猫オン・ザ・ラン)というフレーズの思いだされるところである.昨年見学した際には移動能力をもつ Muu が開発されており,僕の足元をちょろちょろとくっついて回った.僕は大はしゃぎしてお姉さんに子供みたいだと評されてしまったのだけど,そのとき僕は必死にまとわりつこうとする Muu に胸がきゅんとしたのであった.

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