ふたりのその折々の関係を姉妹に,そして今度は母娘に見立てる.確かに母も年長者であるなぁ.
渚さんはまた母親の顔になって,天女目の髪を撫でる.
ひざまくら.
一葉はハンカチを取り出して,天女目の口元に付いたお菓子のかけらを拭き取ると,テーブルにこぼした分も拭き取る.
その間中,ん~~~っと口を突き出している天女目は子供みたいで,一葉は世話が焼ける子だと呆れる母親みたいで.
ひよこまんじゅう.
(天女目は)まるで,母が聞き分けのない子を諭すかのように,ゆっくりと話す.
渚一葉と天女目瑛のどちらが母親っぽいかというのは姉妹と言い換えたときと同じように一定しない.
兄弟姉妹というものは,どちらが年上っぽいかに揺らぎがあることを折り込み済みである,という認識を,重ね重ね描くやねぇ.

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というような渚さんの話でした.