ヤギ拾遺

着ぐるみを封じてしまうと,風子の手持ちの武器は一枚のワンピースだけで,あとは合人のところからかっぱらってくるしかなかったのである.合人を撃つのに合人のとこから持ってきた武器でやんなきゃならないっていうのは極限だと思う.

あと,千歳は昼ごはんを食べられないので,昼休みの教室で居場所に困って,結果,生徒会室へ収まることになるのだけど,ご飯を食べられないという事情からこの昼休みのいたたまれなさが導かれるセンスが好み.

「生きているってことには意味はあるけど、死んでしまうことにたいした意味はない」という風子のハハオヤの論法は,死者への下品な詮索に対する怒りである.ものごとに理由や一貫性を見出そうとするとき,そこに下品さを伴わせないことは難しいのだけど,以上,僕も合人くんの真似をして下品にならないように猫の意図を読み取ろうとしてみた.

猫というのはどこかじっと見つめているような素振りをみせるので,人はそこに猫の意図を想像しがちで,例えば猫が星を見てる,なんていうピュアな想像も,青臭いけど下品であるよりはいいという美しい意思の現れ.

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