今年のうちに読んだ、印象に残った本

明日香さんとこの真似.以下,本というか小説ね.

【今年もっとも読んだ作家】

  • 石川淳「鷹」「修羅」「葦手」

 言葉がうつくしい.あるいは僕にとって心地よい文章か.
 好みを挙げるなら上記三作.

【階段】

  • 櫂末高彰「学校の階段」*1 *2

【男女の暮らしぶり】

  • 宇野浩二「思い川(あるいは 夢みるような恋)」「蔵の中」

 たいへん和む.そのままコピーしてしまいたい語り口,と暮らしぶり.

  • 谷川流「電撃!!イージス5」*3

【女の子たちの暮らしぶり】

  • 川端康成「古都」

 あのお山の向こうにある,虹の立つふもとの世界,つまりその空想の北山杉の村には,わたしとうり二つの女の子が住んでいるのでした,ってそれはどれほど可憐な夢見でしょうか.

  • 竹宮ゆゆこ「とらドラ3!」*4

 人の性格に裏も表もなく,あえていうならいっぱいで.

【兄妹の暮らしぶり】

  • 夏目漱石「三四郎」*5

【水源や水辺のおはなし】

  • 泉鏡花「沼夫人」*6 「化鳥」*7

 雨とか水辺とかの話が好きな人には超おすすめとしか.

  • 清水マリコ「侵略する少女と嘘の庭」*8 *9 *10

 呪いの扱い方はどちらかというと理屈が優勢なんだけど,呪いを解くにあたって「方法一.りあが作ってる「庭」を完成させる」(p.192)という理屈ではないよく判らない選択肢が残されているあたりは良いです.あとお気に入りは,1/144ストライクガンダムを「この人」と呼んで人扱いする心性,「プラモ好きな中学生に無理言うなよ……」とか可愛らしい台詞,そしておばちゃんみたいにやたらパンを持たせようとするパン屋の娘さん.

  • 内田百間「冥途」*11

 土手密度が高い.

  • 花田清輝「『吉野葛』注」*12

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