僕がぴちぴちの大学生だった頃,といえば15年ほど前であるが,ひとり暮らしで自炊というのはそんな珍しいことではなかった.そりゃそうだ.安いんだもの.
年配の方でも料理の好きな男性は普通にいて,僕に関して言えば年齢を問わず男の友達から料理を振る舞ってもらう機会のほうが圧倒的に多い.交友範囲が男性ばかりだから自然そうなってるのだわね.
先日も友達がお雑煮作りに来てくれて,ぼくもようやくお正月を迎えることが出来たのでした.ありがたや.
自宅でご両親と暮らしてる高校生で料理が出来るっていうのは男女問わずあんまいないと思ってるのですが,ギャルゲーでは料理作れる人がよく出てきます.あなたがつくったものをわたしがたべる,わたしがつくったものをあなたがたべるっていうのは親密な感じがありますわね.

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らぶでれーしょん!では女の子のほうが男の子んとこにご飯つくりにくるので料理で尽くすカードは女の子のほうが持ってるのですが,ラブラブルでは男の子も料理が上手い.
ゲームの冒頭にて.
起きてから数分後,適当に顔と手を洗い少し遅い朝食を作る.
今朝のメニューはトーストに目玉焼き.それからパリッとした歯ごたえが気持ち良い朝の定番ウインナー&ベーコン.
更にちょっとしたサラダも用意したかったが,野菜はまだ冷蔵庫に入ってなかったので本日は欠席.
晴樹「ほいおまたせ,兄特製消し炭トーストとカリカリにコゲたその他達だ」
花穂「わー,香ばしい香りー」
つまり失敗した.
いや,上手くないのか? なんだそれは.
花穂「きょ,今日はどうしたの? いつもならこんな失敗しないのに」
晴樹「すまん,馴れないキッチンなもんでな」
ベーコンと目玉焼きは半分頭が寝ていた状態でやったので失敗した.
ぶっちゃけトーストもそんな理由.
晴樹「まあこっちは焦げてないからお前はこっちの方を食え」
比較的焦げてない方の皿を花穂の前に置く.
くそう,料理だけは自信があるのに引っ越して早々このざまとは…….
晴樹「俺のプライドにかけて,明日の朝食はローストビーフにしてやるからな!!」
花穂「い,いいよそんな朝から頑張らなくても」
まあ筋肉痛のせいもあるだろう.
夜はもう少しマシな物を作ってやろうと思った.
料理が失敗してしまったなかに,妹さんへの思いやりを交ぜてくる.ストレートじゃない.
らぶでれーしょん!以来のギャグと相手への気遣いが幾重にも織り込まれたやりとりに魅力を感じます.
あと,ふたりが料理カード持ってると切る権利は競争になります.
花穂「こうでもしないと,兄さん私にお弁当作らせてくれないじゃない……」
晴樹「………」
花穂「………」
晴樹(た,確かに……)
最近は朝食も弁当も夕食も,問答無用で俺の役割兼使命と化してしまっていた.
元々花穂は料理が下手なわけではなく,むしろ得意でかなり上手な方の部類に入る.
花穂「いつも言うでしょ? 自分で作ったお弁当,きれいに食べてもらえると凄く嬉しいって」
料理を作れる,というところから,単にうまいものを食べさせてあげるだけでなくいろんな手筋が広がってるものですね.