歩く(2)

まさか歩く速さの話が後に参照されようとは思ってなかった.

何かに急かされているような、そんな……。

智「心境の変化ってやつなのかな?」

(中略)

智「あれ……?」

色々と考えていたせいか、気づかないうちに歩くペースが早くなっていたらしい。

まるで誰かの影響を受けたように背筋を伸ばし、冬の朝の寒さに負けずきびきびと歩いている。

---誰の影響?

智「そんなの明白だよね……」

でも……。

どうして“彼女”なのだろう?

歩くのが速い女の子から影響を受けるということ.それでずっとゆっくりだったこの人が歩くの速くなるというのは信じられない変化だったのだけど,「あれ……?」という不意に気づかれる感じが先にあるのだったら,なるほど判る.たまたま自分が早足になっていたとき,そこからの連想で自分の気になっている女の子のことが思い浮かぶのである.

七つのふしぎの終わるとき 初回限定版

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ギャルゲーの女の子が可愛いというのはふつうのことですが,グエンのそれは度を超しているように思われました.

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