ご褒美的に

ケーキ.ヱビス.かにしの.以下,ミーハーな話.

健速さんが僕とだいたい同い歳で,丸谷さんが6つほど上,という年齢的にもキャリア的にもライター新旧世代が3篇ずつきれいに分け合ったという点で変なゲーム.しかも本編からはじめるとまず選択肢でどちらの担当シナリオへ進むか選ぶというガチな設定.それでアンケートのふたをあけてみると健速さんの圧勝で,そこまで差の開く勝負になるとは思ってなかったからびっくりしたのだった.健速さんについて言うと,こなかなの良かったところは男の子の優しくも饒舌な内言であったのが,今度は女の子のほうも丁寧に,交互に内言するようになって全く長々しいのだけど,つい耳を傾けてしまうくどさで.強みでもって力押された.丸谷さんはいつも通り面白いという感じだったのだけど,仕掛けをきかせていたのが直球力押しの前に霞む結果になったのかもしれないね.

丸谷さんのパートについては,名前と声だけでしか登場しない多数の寮生がそれぞれ自分なりに生きてる様子がとても良かった.いろんな女の子がいて面白い.みんな字が難しいのと顔の絵がないのとで名前そのものはほとんど覚えられなかったけど,しゃべってくれるとその内容でああこんな子いたよなといつも思い出させてくれる.あと教室でTRPGやってる様は妙にそれっぽい.これは声だけであることの勝利.それで彼女たちは最後までいて,それぞれに行く先もあって.

先生のタイプをわけてるのがそのあたりかしら.健速さんの描く先生は子供みたいなまっすぐさでひとりの生徒に体当たりしてゆく.丸谷さんの先生はまっすぐな一方でいろんな生徒の声を最後まで聞いてるのだね.

々々さんの絵はロングショットの使い方がますます冴えています.こういうゲームではあまり許されないはずなんだけど,もはや必殺技として認められているのかな.

あと1人ずつ残してる.やっぱ6時間とか辛いのですが急ぐ理由もないので気長に見てゆきます.

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