D.C.II

雪村杏編.10年に1度の達筆.今時のなんで長いんだけど,ぜんぶで何時間読んだんだっけ? 飛ばさずに見ていったし,まだ名残惜しいわ.話が大きく動くわけではないので,ずっと静かに文脈をつなげてゆくところがウルテクなのはもちろんとして,中学3年の子供たちの当たり前のようにしっかりとした様子とか,前作を読み込み尽くしたかのようなオマージュのあり方とか,誠実.

ひとりで作るような作品ではないし,朝倉家まわりとディレクションを担当した雨野氏もきっと同じような形で支えていると思うのだけど,中盤のスキー旅行と杏編をメインで書いた,たけうちこうたさんが第一には素敵だったのではないかと.
(今まで存じ上げなかったけど,ヴェテランですね.http://www.geocities.jp/kots_tea/games.htm

絵は杏だけエタファンのみつまむ氏.エタファンも絵買いしかけてRPG要素がいまいちっぽかったのでやめたのだけど,絵はやはり好き.

女の子たちが半身で背中向けて,顔だけこっち見てる様子が立ち絵の半分くらいを占めてるのがたぶん珍しい.相互の立ち位置や振る舞いを示すという機能はもはやどうでもよくて,単に可愛いんだなこれが.振り向いた顔で関心が示されつつ,正面に立たれるほどにはこちらが緊張を強いられない.

あとスキーウェア姿が眩しいよみんな.

はじめっからお目当ての娘さんがいてゲームを買うというのも滅多にないことだけど,実際それがそのまま僕のために書かれたような代物だった日には,まぁ,盛り上がっちゃいますよね.

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