時をかける少女(1983)

土曜日の実験室,という台詞くらいしか覚えてなかった.さすがに子供のころである.

最後の長い長いタイムリープの間の絵と音楽がファンタスティック.都合2回繰り返し見た.

気分がすぐれなくてCSをつけてみたらちょうどそのタイムリープのところで,それに見入ってしまってね.
だから前に録ってあったのを始めから見てたの.

男の子が女の子に,あるいはその逆の,相手に触れる,触れてしまうという場面が盛んに織り交ぜられる.HOUSEほど露骨でなく,しかし,官能的です.吾朗ちゃんと深町くんの胸板を反芻する和子ちゃん.指に触れる感覚.迷走する和子のタイムリープをさっとお姫様だっこですくい上げる深町くん,というのは大林ドリームなのか.とはいえ一番気に入ってるのはむしろ,気絶した和子を運ぼうとするとき,身体のどこを持てばいいのやら困ってしまう吾朗ちゃんであった.

書き換えられた後の記憶にあるのほうの男を好きになるしかない,というのは,そうだよなぁ,としか.一目惚れによってさっと世界が書き換わってしまった,という感覚に近いです.

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