D.C.II #1, #11-13

D.C.ファーストシーズン同様,始めからぶれがないっちゃあないです.微妙な感じで付き合い出したふたりと,折り目正しく性格のよい美夏と,がそのまま最後まで.しかし,彼らの校内での悪ガキっぷりやプライベートでのおうち感覚を削るとどうも狭苦しくて,彼らのことが描かれたというよりも周りに振り回されたようにみえるのが良くない.はじめから26話構成だったD.C.は幸運だったのだろうなぁ.

あと,女の子たちが自分でいろいろ考えてると,他人に思考を預けがちな弟は無様だねしかし.そし明日のがんちゃんはいかに格好いいことを言っていたか!

ああ。ずっといてくれ。
そしてずっと守ってくれ。
俺を傷つけようとする全てから

それだよ,それ!
これを言わせるまでにはずいぶんと(周りが)苦労したわけだが.

D.C.II #13より

さくら「それで,義之くんは?」
義之「え?」
さくら「義之くんはどう思うの.本当にこのままでいいのかな?」
義之「それは……正直俺も迷ってます.なんとかしてやりたいって気持ちはあるけど,ただ……」
さくら「ただ?」
義之「ただ,天枷自身がそれを望んでないんですよ(中略)だから俺もそんな天枷の気持ちを大事にしてやりたいと思うんです」

そこまでの筋はいいけど,他人の気持ちを承認するところで留まって,じゃあ他に自分には何が出来るかってとこにたどり着かない.
一方,小恋はそこまでたどり着くのであって.見ちゃいられねぇなぁ,弟よ.

小恋の傍にはななかが居る.義之くんの周りにも彼を助けてくれる人がたくさんいるはずなんだけど,うまくない.

そういえばC.D.C.D.の義之くんはたいへん正直で良かった.

「ふたりとも好きです。俺には選べませんでした」

それはそうだよなぁ,と思わせるだけの尺が背景にあるのでね.

アニメの義之くんに関しては,好感のもてるぎりぎりのラインで手綱がさばかれてるのはよく見えるのだけど,僕も同じ弟くんとしましては,もう一方踏み込んでもらえないと全国一万人のお姉ちゃんたちに申し訳がたたないなぁ,という感じ.

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