ef #7

ふたりは共同制作している小説の結末を2通り考える.どちらの結末が良いかなんて同じ人間に尋ねても日によって答えは違うものである.だもんで,蓮治は毎日同じ問いを繰り返す.千尋は昨日どちらと答えたかを覚えていない.蓮治は千尋がこれまでどちらを好感したか正の字で数えてる.だけど,好感は正の字を増やすけれど,正の字から好感は量れない.好意は回数の記録に転じるけど,記録から好意を量れるわけないでしょ.ばかばかしい.だから,これまでの自分の日記を読むことによって自分の好意を量ろうとする千尋を前にして,蓮治はいったん拒んでしまう.

取り返しのつかないことをしてしまって普通ならさっきのことは忘れてくれと叫ぶべきところが日記には書かないでくれ,になるほど,ふたりの間では日記を介して日々を積み重ねるということが当たり前になっている.

千尋と付き合うということは,回数だとか記録だとかに過剰に左右される日々を生きるということです.

Bパートは音楽に緊張感があってよかった.あれは文字だけだったら見れたものではない.

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